
実は、ポータブルスキルは重要で今後のキャリア形成にかなり影響してくると考えられています。
なぜなら、日本は今変化の激しい時代に入っており、今までのやり方や考え方では仕事において成果を出すのが難しくなってきているからです。
この記事では、変化の激しい時代に求められるポータブルスキルについてと、
今後ポータブルスキルを磨いていくにはどのようにするべきか?ということをご紹介します。
記事を読み終えると、今後の仕事やキャリア形成に大いに参考にしていただける知識を身につけていただくことができます。
ポータブルスキルとは?
ポータブルスキルとは、厚生労働省の資料から
「持ち運び可能な能力」と定義されています。
もう少し噛み砕いて一言で言うと
「ビジネスにおける基礎スキル」のことを言います。
持ち運びと言う表現から、
「どんな会社でも、どのような環境でも仕事をこなすための能力」
と意味を捉えていただければ良いでしょう。
仕事の進め方ですが
- 課題を明らかにする
- 計画を立てる
- 実行する
と大きく3つに分類されますが、
ポータブルスキルはこれらをスムーズにこなしていくために重要な能力です。
テクニカルスキルとは?
ポータブルスキルと比較して出てくる言葉に
「テクニカルスキル」というものがあります。
具体例を挙げると
- 業界知識
- サービス知識
- その業務を遂行するための知識
などが挙げられ、その環境で仕事を遂行するための重要なスキルのことを指します。
例えば、生命保険のセールスとして働いている方がいるとします。
この方のテクニカルスキルとポータブルスキルを挙げてみると、
テクニカルスキル
- 保険の知識や仕組み、トレンド
- 保険の提案をするためのセールストーク
- お客様から申し込みをもらった後の社内処理
ポータブルスキル
- お客様と建設的に会話をするための論理的思考力
- お客様と関係性を気付くためのコミュニケーション能力
- お客様の課題を認識してそれに適した提案をするための問題解決能力
と挙げることができます。
保険のセールスとして活躍をするにはどちらも重要です。
ただ、保険の知識や仕組み、トレンドなどは転職した際に必ずしも役立つとは限らないはずです。
一般的にテクニカルスキルは
転職したりすると役に立たなくなるケースがあります。
ポータブルスキルの重要性
上記にて
ポータブルスキルもテクニカルスキルも重要とお話をさせていただきましたが、
このご時世ポータブルスキルの重要性が高まってきました。
時代背景
スマートフォンの普及や、IT技術の発達により人々の生活は昔に比べ変化をしています。
また、新型コロナウイルスの影響によりあらゆる業界や会社が打撃を受け
これまでのビジネスの在り方から変化をせざるをえない状態になっています。
ANAが過去最大の5,100億円の赤字を出し、新卒採用を止めたり、従業員を外部の会社へ出向せざるを得ない状況に追い込まれたのは有名な話だと思います。
また、多くの会社ではテレワークによる自宅勤務が主流になりつつあるのではないでしょうか。
電通デジタルが調査した結果によると
アンケートに答えた50%以上の企業が、新型コロなウイルスがきっかけで
「デジタルトランスフォーメーションが進んだ」と答えています。

※引用:電通デジタル_新型コロナによるDX推進に対する影響
日本は
世界デジタル競争ランキング2019で対象国63ヵ国中23位。
(※引用 世界デジタル競争ランキング2019_国際経営開発研究所)
世界的に見てこれだけ遅れていた日本ですら、
DX化が進んでいるという実感を感じている企業が多いです。
それだけ企業の環境が変わっており、今までの働き方が通じない世の中になってきています。
誰もがポータブルスキルが重要になってきている
コロナ禍における働き方の多様化、DX化の促進により
誰もが働く環境や必要とされる能力が変わってきています。
働く環境が変わったとしてもビジネスマンである以上結果を出すことが求められていると思います。
改めてですが、
どこででも活用できるビジネスにおける基礎スキルと言われている
ポータブルスキルが重要になってきます。
ポータブルスキルがないとどうなる?
成果が変わってくる
ポータブルスキルによって仕事の成果が変わります。
仮にAさんBさんがお客さんから自社サービスの料金面について入電があったとしましょう。
Aさんの場合


〇〇の料金は〇〇円です。
詳しくはHPに記載しているのでそちらをご確認ください。

Bさんの場合


〇〇は〇〇円です。
もしよろしければ今回お問い合わせをしていただいた理由をお聞きしてよろしいでしょうか?


もしかすると、〇〇より△△の方がお客様に合っているかもしれません。
もしよろしければ、お客様の状況をヒアリングさせていただき適したサービスをご提案させていただきたいのですがよろしいでしょうか?

誰でもわかるかもしれませんが、Bさんの方がポータブルスキルがあります。
お客様からの問い合わせは
「料金について教えて欲しい」という問い合わせでしたがAさんとBさんの対応は明らかに違います。
Aさんはお客さんの問い合わせだけに答えており、
Bさんは、問い合わせをいただいた理由を確認して、
なぜ料金について知りたかったのかと質問を投げかけています。
料金だけを答えたAさんもお客さんの「料金について教えて欲しい」という課題を解決していますが
もしかすると、お客様が検討されているサービスがお客様にとってミスマッチの可能性もあります。
Bさんの場合は料金をなぜ知りたかったのか?という理由を確認することで
お客様の本当の悩みを解決しようとしています。
この例ではBさんの方が
お客様にとって価値のある受け答えをしていると考えて良いでしょう。
例は極端でしたが、
ポータブルスキルと言われる
- 問題解決能力
- 交渉力
を活用しています。
ポータブルスキルがあるかないかで対応に差が出てき、お客様の満足度も変わってきます。
ポータブルスキルを身につけるには?

ここからは
どのようにポータブルスキルを身につけていけば良いかご紹介していきます。
日常業務で意識していく
日々あらゆる仕事をこなす前に
「この仕事の目的は?」
と自分に対して問いかける癖をつけましょう。
なんとなくこなすのではなく目的を持って仕事を行うことで
思考が働き、問題解決能力や、論理的に考える癖をつけることが可能です。
読書をすることで身につけていく
- 論理的思考力
- プレゼンスキル
- コミュニケーション能力
- 問題解決能力
- 交渉力
に関するあらゆる本が出版されています。
読書をするだけでも十分に学ぶことができます。
これらに関する本を一度読んで見ることをお勧めします。
もし読書に苦手意識がある方は、
レバレッジリーディングという本の読み方を学べる本を読んで見ることをお勧めします。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
変化の激しい時代ですが、変化に負けないビジネスマンになるためには
ポータブルスキルが重要です。
この記事を読んでいただけた方には今後ポータブルスキルの重要性を意識していただけると嬉しいです。
また、誰でもできるポータブルスキルを磨くためのアクションプランとして
「この仕事の目的は?」
と常に意識することをお勧めします。
意識していただくことで、変化の時代にも活躍できるビジネスマンになっていきましょう!